🌻 夏のだるさ…汗の出し過ぎによる「気陰両虚」かも?

夏になると、体がだるくてやる気が出ない。食欲もなくて、何となく元気が出ない…。
そんな経験はありませんか?
東洋医学では、夏は汗をたくさんかくことで「気(エネルギー)」と「陰(体を潤す水分や栄養)」が同時に不足しやすい季節と考えられています。
この状態を 「気陰両虚(きいんりょうきょ)」 と呼び、だるさや不調の原因になることがあります。
この記事では、気陰両虚とはどんな状態か、セルフチェックの方法、そして今日からできる生活や食事のポイント、さらに薬膳レシピまでご紹介します✨
🔎 気陰両虚とは?東洋医学から見た体の状態
- 気(き): 体を動かすエネルギー源(バッテリー)
- 陰(いん): 体を潤す水分・栄養分(潤滑油)
夏は汗をたくさんかくことで「気」も「陰」も消耗しやすくなります。
すると、エネルギー不足と潤い不足が同時に起こり、体がだるい、食欲がない、喉が渇く、といった状態になりやすいのです。
車で例えると、バッテリー不足かつ潤滑油がないため、動かないか動いても動きが悪い状態となります。
✅ あなたも当てはまる?気陰両虚セルフチェック
下の項目に複数当てはまるなら、気陰両虚のサインかもしれません。
- すぐ疲れる、少し動くと息切れする
- 汗をかきやすく、喉がよく渇く
- 口や肌が乾きやすい
- 夜、寝汗をかく
- 食欲がなく胃もたれしやすい
- 夏場に立ちくらみやめまいを感じやすい
🌱 気陰両虚を改善する生活と食事のポイント
💡 生活習慣
- 冷たい飲み物・食べ物を摂りすぎない
- 夜更かしを避け、しっかり睡眠をとる
- 無理な運動をせず、こまめに水分を補給する(常温がおすすめ)
🍴 食事で気と陰を補う
- 気を補う食材:米、山芋、かぼちゃ、枝豆、はとむぎ
- 陰を補う食材:白きくらげ、豆腐、トマト、梨、はちみつ
これらを毎日の食事に少しずつ取り入れてみてください。
🍚 【レシピ①】はとむぎ入り雑穀ごはん

材料(2合分) 所要時間 50分(炊飯時間を含むため、実働5分)
- 米 … 2合
- はとむぎ(乾燥・炊飯用) … 大さじ2
- 雑穀ミックス … 大さじ2
- 水 … いつもの炊飯の量でOK
※「はとむぎ」は炊飯用のものを使用してください(煎ったものや粒が大きいものは下処理が必要な場合があります)
作り方
- 米、はとむぎ、雑穀ミックスを一緒にボウルに入れ、軽く水で2〜3回すすぎます。
- 炊飯器にすべて移し、ふだん白米を炊くときと同じ水加減にします。
- 通常の炊飯モードで炊きます(早炊きモードでもOK)。
- 炊き上がったら、全体をふんわり混ぜて完成!。
👉 はとむぎは「気」を補い、余分な水分を排出する働きが期待できます。
毎日の主食に取り入れやすいのが魅力です。
🥣 【レシピ②】豆腐とトマトのやさしいスープ

材料(2人分) 所要時間 20分
- トマト … 1個(ざく切り)
- 絹ごし豆腐 … 150g(食べやすく切る)
- 生姜 … 少々(千切り)
- 鶏がらスープの素 … 小さじ1
- 塩 … 少々
- 水 … 400ml
作り方
- トマトをざく切りにし、豆腐は食べやすい大きさにカットしておきます。
※絹ごし豆腐は崩れやすいので、あらかじめ水気を軽く切っておくと扱いやすくなります。 - 鍋に水・トマト・生姜を入れて中火にかけ、軽く沸騰するまで加熱します。 👉 生姜の香りが立ってきたら次のステップへ。
- 豆腐をそっと加え、崩さないように混ぜながら、鶏がらスープの素と塩を入れて味を調えます。
- 弱火で2〜3分ほど煮て完成。豆腐が温まり、スープにトマトの旨味が溶け込んだらOKです。
👉 トマトと豆腐は「陰」を補う食材。体の潤いを守り、ほてりを鎮めます。
✨ まとめ
夏は汗とともに、体のエネルギー(気)とうるおい(陰)が奪われやすい季節です。
その結果、疲れやすさやほてり、乾燥などの不調が現れやすくなります。これが「気陰両虚」の状態です。
自分の体調の変化に気づき、季節に合った食事や生活習慣を意識することで、心と体をバランスよく整えることができます。
まずは、毎日の食卓に薬膳の知恵をほんの少しプラスすることから始めてみませんか?
シンプルなレシピでも、体はちゃんと応えてくれます。
気と陰を補いながら、この夏をしなやかに元気に過ごしましょう🍀
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