キューピー3分クッキング「鮭の竜田揚げ」レシピの薬膳効能|秋の体調管理におすすめ
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おうちで漢方ラボ
9月11日(木)に放送された今すぐ調べてウンチクんで紹介された
お肉を柔らかくする方法で第1位を取ったレシピにどのような効能が薬膳効能が見込まれるか分析してみた。
スポーツドリンクがお肉を柔らかくする理由は含まれているクエン酸がタンパク質の筋繊維の結びつきをほぐしてくれるので柔らかくなります。
テレビで紹介されていた手順は次のとおり
この調理法を牛肉でやると、薬膳視点で以下のような効能が期待できます。
効能 | 解説 |
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補気・補血 | 牛肉は「補気(エネルギーを補う)」「養血(血を補う)」作用が強い食材。疲労感がある人、血虚(血が足りないような体調)の人に良い。 |
消化吸収の改善 | スポーツドリンクに含まれる酸(クエン酸など)が肉の筋繊維をゆるめ、消化しやすくする。また、生姜・ねぎなど温性の香味野菜を付け合わせにすれば胃腸を温めて働きを助ける。 |
冷え改善・温補 | 牛肉そのものが温性(体を温める性質)を持つ。昆布茶+スポーツドリンクの塩分・ミネラルで水分代謝を助けるため、冷え体質の人には温めになる。 |
水分・電解質補給 | スポーツドリンクが水分補給・塩分の補充になるので、汗をかいたあとや体力を使った後に良い。昆布茶からのミネラル分も補強。 |
血流促進・しっとり感 | 昆布茶の塩分とミネラルが肉の表面の水分を保ち、火を入れても乾燥しにくくするため、肉質がジューシーに。血行を良くする香味(生姜・ねぎ等)を添えると更に血流がアップ。 |
筋肉・体力回復 | タンパク質豊富な牛肉+スポーツドリンクの糖分(エネルギー源)で、運動後の回復食としても適する。 |
このステーキ版薬膳レシピが特に良い人/控えたほうがいい人を整理します。
向いている体質 | 注意が必要な体質・状況 |
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・疲れやすい/体力を回復させたい人・冷え性・手足が冷たい人・消化力が普通~良い人(胃腸が丈夫な人)・汗をかいた後や水分・電解質を失いやすい人 | ・熱がこもっている感じがある人(顔の火照り・口の渇きなど)・むくみやすい人(塩・ナトリウムに敏感な人)・消化力が弱っている人(胃弱・下痢しやすい人)・高血圧の人は塩分量を調整・昆布茶を使用量少なめに |
より薬膳的にこのステーキレシピを高める工夫は次のとおり
調味・塩分の調整
昆布茶は旨味・ミネラル源として使えるが、塩分過多にならないように。代わりにミネラル塩や天然塩を少量混ぜるのも良い。
香味野菜を追加
ねぎ・生姜スライス・にんにくをマリネ液・付け合わせに入れると、温性が上がり消化促進。
薬味(ハーブ系)を使う
例えばローズマリーやタイムを少量使うと血行促進・香りの刺激で食欲アップ。
付け合わせを工夫
温野菜(かぼちゃ・人参・ほうれん草)を一緒に摂ると血を補う・脾胃を助ける。酸味のあるサラダを少し添えて気の巡りも良くする。
この「スポーツドリンク+昆布茶」で柔らかステーキ」は、ただ柔らかくて美味しいだけでなく、体を温め・気血を補い・回復力をサポートする薬膳的意義がたくさんあります。