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「食前にコーヒーを飲むと太りにくい」「食欲を抑えられる」と言われますが、実際の効果はどうでしょうか?
今回は、科学的データとTBS番組『それって実際どうなの会』の検証結果をもとに、食前コーヒーのメリット・注意点・実践方法を詳しく解説します。
🧠 食前コーヒーの科学的効果
1. 食欲抑制
- コーヒーに含まれる カフェイン は中枢神経に作用し、空腹感を和らげることが報告されています。
- クロロゲン酸 というポリフェノールも、糖の吸収を穏やかにする作用があり、食欲のコントロールに役立つ可能性があります。
- 研究では、食前コーヒーを摂取すると 摂取カロリーが約5〜10%減少 する傾向があるとされています。
2. 血糖値コントロール
- 食前にコーヒーを飲むことで、糖質の吸収速度を緩やかにし、食後血糖値スパイクを抑える効果が期待できます。
- これは、インクレチン(GLP-1)の分泌をサポートし、食後インスリンの効率を改善する作用とも関係しています。
3. 脂肪燃焼促進
- カフェインは脂肪酸分解を促進する作用があり、食事前や運動前に摂取することでエネルギー消費効率が上がることが報告されています。
- 食事中に過剰な脂質や糖質を摂らない限り、コーヒーの摂取はダイエット補助に有効です。
📺 番組『それって実際どうなの会』の実験
- 対象者:チャンカワイさん
- 期間:3日間
- 方法:1日3食、食前にコーヒーを飲む
- 摂取量:1食あたり約300mlのきのこ料理+食前コーヒー
- 総摂取カロリー:16,000kcal
- 体重変化:92.0kg → 92.6kg(0.6kg増)
💡 ポイント
- 体重増加はほぼ予想より少なく、食欲抑制効果が一定程度あったと考えられます。
- 空腹時に飲む場合、胃への刺激が強くなるので注意が必要。
🥤 科学的に正しい食前コーヒーの飲み方
① 飲むタイミング:食事の15〜30分前
- この時間帯に飲むと、空腹感が抑えられ、満腹ホルモン(GLP-1)の分泌が促進されます。
- 効果:食欲コントロール・血糖値スパイク抑制
② 量:1杯(150〜200ml)
- 少量でもカフェインとクロロゲン酸の効果を得られます。
- ポイント:カフェイン過剰摂取を避けるため、1日合計3〜4杯以内
③ 飲み方:ブラックが理想
- ブラックで摂るとカロリーゼロで吸収も早い
- 胃が弱い方はミルクや豆乳を少量加えてもOK
④ 頻度:毎日ではなく必要なタイミングで
- 毎日習慣化するより、食欲コントロールや血糖値安定が必要なタイミングで飲むのが理想
💡 まとめ図
⚠️ 注意点
- 胃が弱い方は空腹時に飲むと胃酸過多や胃痛を起こす場合があります。
- カフェイン過多にならないよう、1日400mg(コーヒー約3〜4杯)を目安に。
- 高血圧・不眠症の方は医師に相談のうえで取り入れること。
💡 まとめ
食前にコーヒーを取り入れると:
- 食欲抑制で過食防止
- 食後血糖値の急上昇を緩やかに
- 脂肪燃焼のサポート
といった効果が期待できます。
ただし、飲み方・量・タイミングを意識することが重要です。
30〜40代女性でも、無理なく日常に取り入れられる健康習慣としておすすめです。
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臨床検査技師としての経験を活かし、体のデータや体質から不調の原因を読み解き、日常に取り入れやすい薬膳や漢方の知識をお届けしています。
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