食材と体調

【検査技師が解説】コレステロールを薬膳で整える!科学×体験でわかる「ゆる巡り習慣」

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健康診断で「LDL高め」と言われたけど、どうすればいいの?
そんな人に向けて、臨床検査技師であり、薬膳マイスターの視点から、科学と体質の両面で“ゆるく整えるヒント”を紹介します。

LDL(悪玉)コレステロールの本当の役割

LDLは「悪玉」と呼ばれますが、本来は細胞やホルモンの材料を運ぶ大切な存在です。
大正製薬のHPでも、以下のように説明されています👇

『LDLコレステロールは肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ働きがあり、増えすぎると動脈硬化を起こすので、悪玉コレステロールと言われています』
出典:コレステロールとは?中性脂肪との違いについても詳しく

つまり、「ゼロにする」より「酸化させない・滞らせない」ことが大事なんです。

薬膳の視点で見る「コレステロール高め体質」

薬膳では、血の流れや消化吸収のバランスが崩れている状態を
「血瘀(けつお)」「痰湿(たんしつ)」と呼びます。

体質タイプ主な特徴改善の方向
痰湿タイプ脂っこいものが好き・むくみやすい・だるい胃腸を整えて余分な湿を出す(健脾・利湿)
血瘀タイプ肩こり・冷え・肌のくすみ血の巡りを良くして温める

薬膳食材ベスト4

食材薬膳的効能出典
山査子(さんざし)消化促進・脂肪の分解を助けるサンザシに含まれる「フラボノイド」は抗酸化・血流改善作用があり、サプリや健康茶にも活用されています
(参考:わかさ秘密「サンザシ」特集
黒きくらげ血の巡りを整え、余分な脂を流す食物繊維とβグルカンが豊富で、血中脂質のコントロールに良いとされます
(参考:NHKガッテン「きくらげパワー」特集
緑豆体の熱を冷まし、むくみ・だるさを軽減緑豆のポリフェノールは抗酸化・抗炎症作用があり、夏の疲れ対策にも◎
(参考:日本豆類協会「豆の主な栄養素」
ハトムギむくみ・肌の代謝アップ化粧品にも使われる「ヨクイニン」は、肌荒れ・代謝サポートとして知られています
(参考:EPARK「ヨクイニンの副作用とは?下痢・胃痛など注意点を解説」

👉 この4つを「日常で少しずつ取り入れる」だけでも、巡り×脂質代謝のW改善が期待できます。


検査技師が試した「薬膳リセット週間」

「数値を下げる」より「流れを戻す」意識で、1週間だけ食事を見直してみました。

実践内容変化の実感
朝:白湯+山査子茶胃の重さが軽く、午前中にスッキリ感
昼:玄米+黒きくらげ炒め食後の眠気が減少
夜:緑豆とハトムギのスープ翌朝の顔のむくみ減少、肌のトーンUP

「我慢」ではなく「体が喜ぶ感じ」を大切に。
1週間でも、“流れが整う”実感があります。

コレステロール対策ごはん例

食材調理例効果のポイント
山査子サンザシ茶・煮出しドリンク脂っこい食事の後におすすめ
黒きくらげ玉ねぎと炒める活血・抗酸化効果
緑豆スープ・おかゆ夏の疲れ・むくみケア
ハトムギごはんやスープに混ぜる胃腸サポート+肌代謝

薬膳的セルフケア3選

  1. 食後に温かいお茶を1杯(山査子 or 黒豆茶)
  2. 肩甲骨を動かして“血流スイッチ”ON
  3. 夜22時までに就寝(肝の修復タイム)

これだけでも、体が「巡りやすく」なります。

🧠 まとめ:数値を下げるより“流れを整える”

観点現代医学薬膳
原因酸化ストレス・過栄養血の滞り・湿の停滞
対策食生活・運動活血・健脾・利湿
ゴール数値改善巡りの回復

「体の声を聞く=データを活かす」
これが検査技師としての薬膳活用法です。

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検査技師の薬膳マイスター ともか
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臨床検査技師・薬膳マイスター
臨床検査技師としての経験を活かし、体のデータや体質から不調の原因を読み解き、日常に取り入れやすい薬膳や漢方の知識をお届けしています。 忙しい女性や体調に悩む方に、「おうちでできるやさしい養生」のヒントを発信中。
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