季節の薬膳

🍄 ひらたけ VS 山伏たけ ― 認知症予防に効くのはどっち?薬膳・栄養学で徹底比較

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ほんまでっかTVで紹介された「認知症予防に効果が期待されるきのこ」として注目される ひらたけ(平茸)山伏たけ(ヤマブシタケ) を徹底比較します。
スーパーで手軽に買えるものと、サプリとしても人気のあるもの。それぞれの強みを薬膳と栄養学の両面から解説します。

ひらたけの詳細はこちらの記事を「きのこ(ひらたけ)で認知症予防!ほんまでっかTVで紹介された科学と薬膳効果

ひらたけ(平茸)の特徴

  • 主な成分
    • エルゴチオネイン(強力な抗酸化物質)
    • β-グルカン
    • ビタミンB群、ビタミンD
  • 期待される効果
    • 酸化ストレスから脳細胞を守り、神経の老化を防ぐ
    • 血流改善や免疫調整作用 → 脳血管性認知症の予防にも寄与
    • 海外の研究で、エルゴチオネイン摂取が多い人は認知機能低下リスクが低いと報告
  • 薬膳的効能
    • 脾胃を整え、消化を助ける
    • 体にこもった「湿」を取り、気の巡りを良くする

👉 身近に買えて毎日の食事に取り入れやすいのが大きな魅力です。


山伏たけ(ヤマブシタケ)の特徴

  • 主な成分
    • ヘリセノン
    • エリナシン
  • 期待される効果
    • NGF(神経成長因子)の産生を促し、神経細胞の修復や新生をサポート
    • マウス実験だけでなく、ヒト臨床試験でも「記憶力改善」「認知機能改善」の効果が報告されている
    • サプリメントや機能性食品として流通しており、研究エビデンスも比較的豊富
  • 薬膳的効能
    • 脾胃を補い、消化吸収を助ける
    • 気血を補って疲労を回復させる

👉 研究エビデンスの強さではトップクラス。ただし、スーパーで日常的に手に入ることは少ないです。
参照:教えて!認知症予防

効果を比較してみると?

項目ひらたけ山伏たけ
主な成分エルゴチオネイン、β-グルカンヘリセノン、エリナシン
主な作用抗酸化作用、血流改善、神経保護NGF産生促進、神経再生・修復
科学的エビデンス疫学研究で認知症リスク低下の報告臨床試験で認知機能改善効果を確認
入手しやすさスーパーで安価に手に入るサプリや一部専門店で入手可
薬膳的効能脾胃を整え湿を取る脾胃を補い気血を養う

結論:どちらを選ぶべき?

  • 日常の食生活での認知症予防 → ひらたけ
    → 抗酸化作用で脳を守り、毎日のおかずに気軽に取り入れられる。
  • 本格的に認知機能改善を目指す → 山伏たけ
    → NGF産生促進というユニークな作用があり、研究の裏付けもある。サプリ利用が現実的。

👉 つまり「毎日の予防にはひらたけ、エビデンス重視なら山伏たけ」が賢い使い分け。両方取り入れるとさらに安心です。


おわりに

きのこは「薬食同源」の代表選手。薬膳的にも脳をクリアにし、消化を整える優れた食材です。
今夜の食卓にひらたけを取り入れつつ、必要に応じて山伏たけのサプリを試してみるのも良いですね。

あなたなら、日常のきのこ習慣にどちらを選びますか?ぜひコメントで教えてください。

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検査技師の薬膳マイスター ともか
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臨床検査技師・薬膳マイスター
臨床検査技師としての経験を活かし、体のデータや体質から不調の原因を読み解き、日常に取り入れやすい薬膳や漢方の知識をお届けしています。 忙しい女性や体調に悩む方に、「おうちでできるやさしい養生」のヒントを発信中。
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