季節の薬膳

❄️夏のオフィス冷え、実は“未病”のサインかも?―

kensa-yakuzen

夏のオフィスや自宅で欠かせないエアコン。
快適なはずなのに、気がつくと…

  • 足先が冷たい
  • お腹を下しやすい
  • 肩こりや頭痛がひどい
  • 体が重だるく、やる気が出ない

実はこれ、未病のサインかも? ― 薬膳で内側から整える方法を紹介します。

🌿東洋医学で考える「冷えの正体」

東洋医学では、冷えは**「陽気(体を温めるエネルギー)」の不足**によって起こると考えます。

とくに冷えやすい人の特徴は…

  • 胃腸が弱い(脾虚)
  • 血の巡りが悪い(血虚)
  • ストレスがたまりやすい(気滞)

夏なのに体が冷えるのは、エアコンや冷たい飲食が原因で内側から冷えているから。

❄ 冷えタイプ別のおすすめ食材

冷えタイプ症状の例薬膳食材
お腹が冷える食欲不振・下痢・だるさしょうが・かぼちゃ・さつまいも・なつめ
手足が冷える眠りが浅い・疲れがとれない黒ごま・鶏肉・ねぎ
むくみ+冷え足がだるい・体が重たいはとむぎ・小豆・とうもろこしのヒゲ茶
冷たい飲食が多い胃もたれ・げっぷ・頭重感シソ・梅干し・生姜

🍠 さつまいもと黒ごまのぽかぽか薬膳スープ【補脾+潤い+巡り】

材料(2人分) ⏱所要:約15分|🌙夜の冷え対策におすすめ

食材分量効能
さつまいも1/2本補脾・健胃・便通
黒ごま小さじ2補血・潤腸・巡りUP
玉ねぎ1/4個理気・消化促進
無調整豆乳300ml潤い補給・体をやさしく温める
200mlベース
少々調味

作り方

  1. さつまいもと玉ねぎは薄切りに(さつまいもは皮付きOK)
  2. 鍋に水と玉ねぎを入れ、弱火で5分煮る
  3. さつまいもを加えてさらに5分煮る
  4. 豆乳を加えて温め、塩で味を整える
  5. 器に盛り、黒ごまをふりかけて完成!

アレンジ&ポイント

  • 黒ごまは炒ると香ばしく巡りUP
  • 冷房で冷えた夜にぴったり
  • 豆乳は沸騰させすぎないよう中火以下で加熱
  • お好みで黒こしょう少々でアクセントも◎

🌸 冷え対策のちょこっと習慣

  • 冷たい飲み物 → 常温 or 白湯にチェンジ
  • 膝掛けや腹巻きでお腹と腰をガード
  • デスクワーク中は「足湯感覚」のレッグウォーマーもおすすめ

☕おわりに:夏こそ温活で、ゆらがない私に

冷えは「万病のもと」。
エアコンに頼る現代だからこそ、温める習慣=薬膳の知恵が活きてきます。

毎日、ほんの少しだけ自分の体に目を向けてみませんか?
今日の食事に、なつめやしょうがをひとつプラス。
小さな選択が、心と体を整える第一歩です。

ABOUT ME
検査技師の薬膳マイスター ともか
検査技師の薬膳マイスター ともか
臨床検査技師・薬膳マイスター
臨床検査技師としての経験を活かし、体のデータや体質から不調の原因を読み解き、日常に取り入れやすい薬膳や漢方の知識をお届けしています。 忙しい女性や体調に悩む方に、「おうちでできるやさしい養生」のヒントを発信中。
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